Q:「三島(みしま)」というのは、どんな技法ですか?

A:白化粧を象嵌して模様にする技法です。

室町時代の末に朝鮮半島から魅力的な茶碗が入ってきました。
紛青紗器(ふんせいさき)と呼ばれるものです。
象嵌(ぞうがん)、粉引(こびき)、掻き落とし、刷毛目など、様々な技法が施されていました。

それらの模様のうち、象嵌模様が三島大社(静岡県三島市)から出されていた暦(こよみ)の文字に似ていたことから、
「三島手(みしまで)と呼ばれるようになったと言われています。

彫ったり、スタンプを押したりしてできた窪みに白化粧を埋め込み、半乾きになってから模様を削り出す技法で、削るにつれて模様が浮かび上がってきて、わくわくする楽しさがあります。

三島茶碗、ならぬ三島コーヒーカップ
写真協力:津田沼陶芸教室会員 Y.Mさん