Q: 土鍋は少し低い温度で焼くそうですが、使う前に特に気を付けることはありますか?

A:目止めをほかの陶器よりしっかり行っておく必要があります。

土鍋は1180℃~1200℃で焼いています(津田沼陶芸教室)。
直火にかけるために、通常の温度(1250℃)で焼くと粘土が膨張しても割れてしまいます。
膨張しても割れないよう、粘土に隙間を残しておくために低温で焼きます。
そのため土鍋には小さな穴がたくさんあって、汚れや臭いがしみ込みやすいのです。
目止めもほかの陶器よりしっかり行っておく必要があります。

土鍋の目止め⇒お粥を炊けば良いのですが、できたものは土臭いので食べることはお勧めしません。
お粥はもったいないので、かわりに小麦粉を使いましょう。  
土鍋に水を八分目ほど入れて、小麦粉大さじ2~3杯を入れる。
(残ったご飯を小さなお茶碗一杯分を入れてもOK=お粥です)。
中火~弱火で20分ほどグツグツ。
完全に冷めるまで待って、中身を捨てて水洗いしてから乾燥させてください。

※目止めをしないとどうなるか
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たとえば最初に柳川鍋をすると、次に別の鍋をしたたときに柳川鍋の臭いと醤油汁がしみだしてきます。
  それがフグのちり鍋だった時のことなど想像すると悲惨です。ぜひ目止めをしてから使ってください。