600度を越えるまで窯のフタを少し開けておく!
水蒸気を出し切って閉める!
素焼きや本焼きをするとき、昇温の途中までは5センチほどフタを開けておきます。
粘土や釉薬に含まれている水分を窯の外に逃がすためです。
最初から閉めきった状態で焼くと、窯の鉄部分が、錆(さび)やすくなります。
また作品に変色が見られたりします。
水分なら100℃で水蒸気にりますが、粘土の中に分子の状態で含まれている水(H2O)は530度くらいで水蒸気になるそうです。
さらに粘土の中に含まれる石英が急膨張するのが573度。
それを待って、600度を越えてからフタを完全に閉めます。
ガス窯でも同様で、600度を越えてから、窯の天井にある蒸気を逃がす口を閉じます。
いま、518度なので、あと1時間ほど待ってフタを閉めます。