Q:「土殺し(つちごろし)」と「芯出し(しんだし)」の違いは?
A:ロクロを挽く前の粘土の準備運動のことで、同じ意味で使われることもありますが、じつは、ふたつは役割が違います。
「土殺し」は、粘土の質を均一にして、挽きやすくするための作業です。
粘土を高く引き上げて、
もとに戻す。
これをくり返します。
決して、水分を補給して柔らかくすることではありません。
(水は手のすべりを良くすることだけが目的です)
粘土をおとなしくさせて、扱いやすくする。
「女殺し」なんていうのも、同じ意味かもしれません。
「芯出し」は、回転のブレを取り除いて、ロクロの中心に据える作業です。
「土殺し」がキチンとできれば、粘土は自然とロクロの中心に据(す)わっています。
ところで・・・。
「芯出し」を「ちん出し」と思い込んでいた女性会員がいて、大笑いしました。
別の教室で教わったときにこの言葉が出て、「え!?」とは思ったものの、みょうに納得して聞き直さなかったそうです。
「『しんだし』だったんですかぁ!!」と声を上げたのが忘れられません。