Q:壺と甕(かめ)の違いを教えて!

A:違いを定義した人はいますが、陶芸の世界では「壺」が一般的に使われます。

どちらも胴が膨らんだ容器のことですが、「首の直径が、口か胴の3分の2以上のものが甕、以下を壺」という、人類学の先生が定義した有名な説がありますが、これは古代の土器を分類するための基準。

「陶芸」に当てはめると、少し違和感があります。
くびれた首など持たない壺も、ふつうにありますから。

「甕」は陶芸の世界では、あまり使われないですね。
胴の膨らんだ陶磁器は、一般敵に「壺」と呼んでいます。

「甕」が嫌われるのは、甕棺(かめかん)や便甕として使われていたことも、理由としてありそうな気がします。

林寧彦 作、壺 「吾も恋うる高き空」