/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □本焼き Q:焼きあがった作品の表面に小さなヒビが入っています。大丈夫? A:釉薬に入った小さなヒビを「貫入(かんにゅう)」と言います。割れたりしませんから大丈夫です。 溶けた釉薬は冷えて固まるときに縮みます。胎土(たいど/粘土の素地))も縮みます。収縮率がほぼ同じならヒビはできません。 […]
/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □本焼き Q:本焼きすると、素焼きのときより重くなりますか? A:素焼きより少しだけ重くなります。 素焼きした作品に釉薬を掛けて本焼きしますから、釉薬の重さ分だけ重くなります。でもその重さは、釉薬から水分を除いた重量です。 本焼きすると作品が焼け締まって小さくなるために、素焼きのと […]
/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □本焼き Q:電気の窯を焚くとき、途中までフタを開けておくのはナゼ? A:窯の外に水分を逃がしてやるためです。 釉薬を掛けたときに器にしみ込んだ水分や、分子として存在するH2O(エイチ・ツー・オー)が蒸発してなくなるのは、530℃前後と言われています。 スタート時には窯のフタを10㎝くらい […]
/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □本焼き Q:本焼きには酸化と還元のほかに、「中性」もあるそうですが、ほんと? A:炎ボーボーの焼き方が「酸化焼成」、煙モクモクが「還元焼成」と書きましたが、中間の「中性焼成」というのもあります。 電気の窯では、電熱線で温度を上げます。炎のない焼き方で、「中性」と言われます。 ガス窯でも「中性焼成」 […]
/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □本焼き Q:教室では1250℃で焼いているそうですが、なぜその温度? A:焼く温度を決めるのは主に次の要素です。 1、粘土が歪んだり、ヘタったりすることなく、よく焼け締まって、丈夫になる温度。 2、釉薬がうまく溶ける温度。 3、技術的に、効率的に上げられる温度。 以上のような理由から、12 […]
/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □本焼き Q:何度まで下がったら窯から出せますか? A:人によって違いがありますが、私(主宰の林)の場合は100℃を切るまで待って窯出しします。 電気の窯の場合窯の温度が200℃を切ったら、フタを10センチほど開けます。そのままにして100℃を切ったら全開にして、耐火手袋 […]
/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □本焼き Q:酸化と還元ではまったく違う色に焼き上がるって、ほんと? A:まったく違う色になる釉薬と、あまり変わらないものがあります。 まったく違う色になる代表は、織部(おりべ)釉です。写真の左が酸化(緑色)、右が還元(赤色)です。 織部釉は銅で発色させる釉薬です。酸化では、神社の銅製の屋 […]
/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □本焼き Q:焼きあがった作品にできた「釉はげ」や「釉ちぢれ」。原因は何? A:どこかの段階で、素地から釉薬がはがれたことが原因です。 釉はげ(釉メクレともいう)や「釉ちぢれ」を予防するための方法。 1、素焼きされた作品に、手の脂(あぶら)やホコリを付けないこと。 不用意に触らないこと。手を […]
/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □本焼き Q:「釉ハゲ」が出たのに、先生は「面白い!」と言います。なぜ? A:工業製品なら「不良品」かもしれませんが、作品は「面白い!」と思えるものができれば良いのです。 たとえば桃山時代に作られた「国宝」や、名品と言われるものをよく見ると、釉はげや釉ちぢれなどが出ているのをよく見かけます。 […]
/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □本焼き Q:窯の焚き方には「あぶり」とか、いろいろあるそうですが、違いは? A:焚き方は温度帯によって、「炙り(あぶり)」、「攻め(せめ)」、「煉らし(ねらし)」があります。 1、「炙り(あぶり)」 900度くらいまでの焚き方。 水分を蒸発させて、本格手的な焼成に入る準備段階。まだ釉薬は溶け […]