Q:掛けた時に黒かった釉薬が、白く焼きあがるのはなぜ?
A:掛けるときの釉薬の色と焼き上がりの色とは、あまり関係ありません。
教室の黒い釉薬、たとえば「ワラ白釉」にはワラの灰使っています。
ワラの灰が真っ黒なために、釉薬が黒いのです。
黒色は炭素の色で、1250度で焼くと炭素は燃えてなくなります。
ワラ灰を多く入れた釉薬は高温でも溶けにくく、焼き上がりは乳白色になります。
そのほかの釉薬についても、白いのが透明になったり、赤いのが黒に焼けたり。
常温で掛けるときの色と、焼き上がりの色は、ほとんど関係ありません。
「え、この赤いのが黒くなるんですか!?」と驚く人を見ると、自分も驚いたことを思い出して懐かしいです。