/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □絵付け・釉薬 Q:釉薬掛けで、大きな作品ほど短時間浸すよう言われたのはナゼ? A:作品に厚みがあるほど、釉薬が厚く掛かるからです。 素焼きした粘土には吸水性があって、そのために作品の表面に釉薬が付着します。 厚みのある作品ほど、吸水性があるため、釉薬が厚く掛かります。 厚さの違う2つの作品に同じ厚 […]
/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □絵付け・釉薬 Q:松灰を使った釉薬と、柞(いす)灰を使った釉薬で色が違うのはナゼ? A:灰を使った釉薬を灰釉(かいゆう)と呼びますが、元の樹木の種類によって、含まれる成分が違います。そのために、釉薬の色や風合いに違いが出ます。 松は鉄分が好きで、土壌の中からたくさん鉄分を吸い上げます。ですから松を燃やす […]
/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □絵付け・釉薬 Q:「土灰(ドバイ)釉」の、「土灰」ってなんですか? A:単一の木の灰ではなく、雑木の灰という意味です。 「中東のペルシャ湾岸のドバイに生えてくる木から作った灰」・・・教室で聞かれると、ついつい答えてしまいますが、本気にしないように。 松灰、樫灰、栗皮灰、柞(いす)灰など、 […]
/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □絵付け・釉薬 Q:筆で文字を書きたいのですが、うまくいくでしょうか? A:半紙に書くのと違って、筆のすべりは悪いですが、釉薬の働きによって生まれる滲(にじ)みや色の変化など、思いがけない効果が楽しめます。 見学に来られた書家の方からの質問です。 江戸時代の「陶芸家」尾形乾山(おがたけんざん […]
/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □絵付け・釉薬 Q:釉掛けでできた指あとの補正は、どうする? A:含みの良い筆をつかって補正します。 1、ポイントは、塗らないこと。そっと「渡すように」釉薬を置きます。 塗ろうとすると、どうしても釉薬が薄くなります。 2、補正した部分のデコボコが目立つようなら、ナイフか剣崎の刃で […]
/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □絵付け・釉薬 Q:コンプレッサーで釉掛けしたあと注意することは? A:中指の指紋がある部分で、やさしく均(なら)しましょう。 コンプレッサーで施釉すると、釉薬が少しずつ降り積もるように掛かります。彫りの文様などがある場合は、溝に釉薬が入っていないことがあります。 また、素焼き作品が水分 […]
/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □絵付け・釉薬 Q:釉薬の厚みはどのくらいが適当なのですか? A:一般的にはハガキ1枚分の厚さと言われています。 それぞれの釉薬の特徴を生かすためには、その釉薬に合った厚さがあります。青磁釉や志野釉などは、特に厚掛けしますし、黄瀬戸釉などは、薄掛けにします。 釉薬の厚さ。僕の目安は […]
/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □絵付け・釉薬 Q:釉掛けしたあとの器に触るときの注意点は? A:なるべく触らないこと、というのが一番のアドバイスですね。 特に灰を使った釉薬は、乾くと手に付いて剥がれます。高台の釉はがしなどで触るときは、水が引いた直後に。 器のフチに付いた釉薬は軽く触れてもポロッと欠けやすい。高 […]
/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □絵付け・釉薬 Q:釉薬の材料の「バリウム」は、人間ドックで飲むものと同じ? A:ふたつはまったく違うものです! 陶芸材料の「炭酸バリウム」は毒性があって、「劇物」に指定されています。取り扱いは、くれぐれも慎重に。 陶芸材料の販売店で購入する場合でも、免許証などの本人確認が必要です。天然の「炭酸バ […]
/ 最終更新日時 : Hayashi Yasuhiko □絵付け・釉薬 Q:同じ釉薬なのに、たくさん下に垂れました。どうして? A:溶けた釉薬は重力で、ずり下がります。形や模様によっては、釉薬が大量に流れ下ることもあります。 1.壺のように垂直の面を持つ作品は気を付けましょう。 2、垂直に彫った模様のあるものは、その溝に流れ込んで垂れやすい。 3 […]